西高出身の作家・佐藤泰志(18回生)の同名小説の映画が今年12月19日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開される。原作映画としては6作目で、監督は城定秀夫、主演は山田裕貴、松本まりか。脚本は、「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」など2作を手がけた脚本家・高田亮が執筆している。
原作は、「大きなハードルと小さなハードル」(河出文庫)に収録されている短編小説。1989年、著者が40歳の時に書いた作品だ。
若くして作家となったがその後は売れず、時々アルバイトをしながら執筆している慎一のもとに、夫に裏切られ離婚して行き場のない友人の元妻が幼い息子を連れて引っ越してくる。自分の住んでいた母屋を親子に明け渡し、自身は離れのプレハブで生活する奇妙な共同生活が始まった。
派手な事件は起きないが、人との心のつながりを求めて必死に生きる市井の人々を描く佐藤泰志の世界がどんな映画になっているか楽しみだ。
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